稀勢の里関、横綱昇進決定!
稀勢の里関が横綱に昇進することが決定しました。
19年ぶりの日本人横綱です。
うれしいですね。
稀勢の里関が横綱に昇進することを決定した横綱審議委員会がどんな委員会なのか気になったので調べてみました。
横綱審議委員会(横審)ってなに?
横綱審議委員会は、日本相撲協会理事長の諮問機関です。
略して横審(よこしん)と呼ばれています。
稀勢の里関関係のニュースで最近よく「横審」って聞きますよね。
設立のきっかけは?
横綱審議委員会が設立されたのは1950年です。
今からもう60年以上前なのですね。
きっかけは3横綱の休場でした。
1950年1月場所、3日目までに東冨士、照國、羽黒山の3横綱が途中休場しました。
今で例えると、白鵬関、日馬富士関、鶴竜関が3日目までに全員休場したってことですよね。
大ニュースになると思います。
このとき、横綱の格下げが論議されました。
日本相撲協会は「2場所連続休場、負越しの場合は大関に転落」と決定しました。
しかし、適当な審査で横綱にした日本相撲協会が悪いと世間の反発をくらい、決定を取り消すことになりました。
そこで、横綱の権威を保つためにも横綱免許の家元である吉田司家ではなく、相撲に造詣が深い有識者によって横綱を推薦してもらおうということになり、1950年4月21日に横綱審議委員会が発足しました。
こういう経緯で横綱審議委員会は発足したのですね。
初代委員長は好角家として有名だった元伯爵・貴族院議員の酒井忠正氏が勤めました。
メンバーはどうやって選ぶ?
委員(メンバー)は好角家・有識者のうちから理事長が委嘱します。
委員長は、委員の互選によって選出しています。
現在の委員の定数は7名以上15名以内です。
詳しくは、後述しますが、2017年現在11名の委員がいます。
任期は委員は、1期2年、最長で5期10年までであり、委員長は1期2年、最長で2期4年までです。
横審はどんな仕事をしているの?
横審の最大の役務は、横綱推薦です。
横綱審査委員会設立のきっかけがそのためでしたもんね。
ある力士を横綱に昇進させたいと番付編成を所管する審判部が判断した場合、理事長は審判部長からの要請を受けて横審に当該力士の横綱推薦について諮問します。
その後、横審は諮問を受けて審議し、出席委員の3分の2以上の賛成があれば横綱推薦を理事長に答申します。
理事長は答申を受けて臨時理事会を招集し、理事会において横綱昇進について決議し、正式に昇進を決定します。
当初、内規では理事会は横審の決議に拘束されないとされていましたが、現在は横審の決議を「尊重する」となっています。
尊重しないとなんのための横審なのかわかりませんものね。
これまで理事会が横審の横綱推薦答申を覆した例はないため、横審が横綱昇進の事実上の最終決定権を持っていると見られています。
だから横審で賛成されば横綱昇進が決定したと報道されるのですね。
しかしながら、横審が横綱昇進に関する全権を委任されているわけではありません。
理事長からの諮問がなければ横審は力士の横綱推薦について審議することができません。
なお、理事長が横綱推薦を諮問しながら、横審により横綱推薦が否決されたことが4例があります。
しかし、4人全員その後の活躍により再度の諮問をうけて全員横綱に昇進しています。
横審は横綱推薦の諮問が無くても毎場所後に必ず定例会を開催しています。
それは、成績不振の横綱に対し「激励」「注意」「引退勧告」等を行うためです。
また横綱推薦以外の事項についても、好角家・有識者の立場から協会や各力士に対して提言をすることが多々あります。
しかし、野球賭博問題では横審は完全に蚊帳の外に置かれ、意見などを求められることすらありませんでした。
横綱審議委員会のメンバー一覧
現在の横綱審議委員会のメンバー一覧です。
11名で構成されています。
・守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)
・大島寅夫氏(中日新聞社顧問)
・北村正任氏(毎日新聞社名誉顧問)
・宮田亮平氏(文化庁長官)
・岡本昭氏(岡安証券最高顧問)
・矢野弘典氏(産業雇用安定センター会長)
・高村正彦氏(自民党副総裁)
・杉田亮毅氏(元日本経済新聞社社長)
・勝野義孝氏(弁護士)
・山内昌之氏(東大名誉教授)
・都倉俊一氏(作曲家)
高村 正彦氏 | 山内 昌之氏 | 都倉 俊一氏 |
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ニュースで横綱審議委員会のメンバーがうつっていましたが、おじいさんばかりでした。
もうちょっと若い人を入れられないものなのかなー。
やくみつるさんはメンバーじゃない?
やくみつるさんは横綱審議委員会のメンバーじゃないですね。
相撲のご意見番としてよくテレビで見かけるのでメンバーかと思っていましたが違いました。
まとめ
・横綱審議委員会が発足したのは1950年
・2017年現在、委員は11名
・横審の最大の役務は、横綱推薦
・やくみつるさんはメンバーではない
以上、『横綱審議委員会のメンバーは誰?やくみつる氏はメンバー?』でした!
コメント
今の相撲は大相撲ではなく よけ相撲ではないか。本当の相撲が見たい。
白鵬 よけて勝ってにっこり懸賞を見せびらかす あの仕草 相撲協会・親方は何も言えないのか。情けない協会ですね。後味の悪い毎日です。協会の皆さんはどう思っていますか。
大の相撲ファンのひとりとして:
相撲協会は動きが遅すぎる!なぜもっと迅速に、正確に、明確に、貴ノ岩への暴力事件の真相究明と結果公表をしないのか、なぜ本場所千秋楽を待たねばならないのか?臭いものにフタをしようとしていると疑われても仕方ない。危機管理能力も意欲も感じられない。すべてが後手後手だ。
混迷の原因はなにか?協会理事長はどこでどのようなガバナンス力を発揮しているのか?疑問が残るばかり。
モンゴル力士には協会指導を尊重しようとする気持ちがどこまであるのかも疑問。この暴力事件には我々には見えないところで陰湿さがあるように報道されている。全容を明らかにして出直しをすべきときではないでしょうか。穏便におさめようとしてはなりません。理事長は責任を問われても仕方ないという流れが気になっています
白鵬の相撲:11月22日の勝負の後の白鵬のアピールは、恥ずかしいことで論外である。彼の勝手な思い違い。思い違いは彼の驕りの心が露呈しただけでは?日頃こころを鍛えていないのでは?協会理事長はこれもなし崩しのフタをするのでしょうか。即本日厳罰があるべき。厳罰がないなら理事長そのものの資質とファンは理解するしかない。未だに立ち合いにハリテを使う横綱には落胆が続く。やめさせるべき。品格はどうなっている?いつ彼が自分で気づくのかと待っていたが本人にはそんな品格を期待はできそうもない。懸賞を見せびらかす仕草は見たくない。勝てばよいのではないことをすぐもう一度教えてあげるべき。
最近思うこと:礼儀作法がでたらめな力士が増えている。土俵上の礼のしかた、懸賞の受け取り方、手刀の切り方、立ち合い両手をつかない、勝ち名乗りのあと誇らしげな態度などなど枚挙にいとまない。協会はなぜ指導をしないのか、なぜ徹底できないのか、指導力がないのか、力士がみな悪いのか、相撲への関心が心配である。
連日の満員御礼の興行成績に浮かれている場合ではない。根っこから揺らいでいるなにかにもっと真剣に対処すべきなのに、残念である。必死である協会の姿を見せて欲しい